パソコンと古文書解読

第15話 本をつくる

 

自分が調べてまとめたものは公表したくなります。「自費出版」です。「500冊がなんと90万円でできる……」という広告を見ると、もっと安く出せないものかと思います。
Webページを作り公表するのもひとつの方法です。また、CDに焼付けると、1冊?50円で出せます。「やはり、紙に印刷してないと……」と考えるのなら、コピー機を使います。

コピー

  1. 版下は作りません。一太郎で作成した記事をPDFに変換し、Flash Memoryに入れてコピーやさんに行きます。パソコンから直接コピーをするので、きれいに印字されます。外字を使っている関係で、PDFでないと正しくコピーできません。これは校正用です。

  2. 校正をします。ディスプレイ上では誤字を見逃しますから、A3に大きくプリントして、校正する必要があります。

  3. 再びコピーやさんに行き、AdobeReaderで「小冊子・両面印刷」をします。(ややこしいので予行演習が必要です)。

製本

  1. 裁断して製本します。前述の方法のどれかで製本します。(無線綴じがお奨めです)。
    表紙をお気に入りの布で装幀するには、布の裏打がいります。「裏打専用紙」(http://www.kuretake.co.jp/index.html)を使うと簡単です。

  2. 最後に、化粧裁ちをしますが、自分でするよりは、コピー屋さんで裁断してもらったほうがきれいです。コピー屋さんで左右のページを真っ二つに切り離してもらい、前小口を揃えて製本すれば、化粧裁ちをしなくても構いません。

その他

なお、表紙の「タイトル」は、レザック紙の場合、紙が厚いのでコピーができません。インクジェットプリンターなら印刷できます。布を使ったときは「修正 字消しペン」(白色修正液)で手書するか、ラベルを貼ります。

なにしろ「自費出版」は費用がかかります。「10冊印刷して、自分で製本すればよい。自分用と○○さんと、そして図書館と……」と割切れるのなら、気楽に出すことができると思います。

PDF

以前は、プリンターなどを買うと何冊ものマニュアルが同梱してありましたが、今ではCD1枚にPDFで記録され、それで充分用が足りています。ワープロソフトで作った本もPDF(Portable Document Format)文書に変換して(変換ソフトはフリーソフトからAdobeAcrobatまで色々あります)、CDに焼くと簡単に“出版”することができます。これなら、検索もできるし、コピーもできるし、場所はとらないし、操作も楽だし……。パソコンが普及すると、本より便利かもしれません。

 

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